全がん協加盟施設
生存率協同調査
お問い合せ
国立病院機構大阪医療センター (2001〜2003年症例)
胃がん(C16)5年相対生存率
真の深達度SEがpathologicalではSSとなることが多い場合、pathological所見を優先した場合stage migrationが起こり、stageIIにstageIIIの症例が、stageIIIにstageIVの症例が含まれるようになり、各stageの生存率は下がります。
また、リンパ節転移の評価が数ではなく部位で行われている場合も、N1/N2の解釈の曖昧さがstage別の生存率に影響を与えます。
さらに、TNMstageだけでは、患者さんの持つ心・呼吸・肝・腎の合併症や糖尿病などの背景因子生存に与える影響が考慮されておらず、合併症を持つ患者さんを排除する施設と、全ての患者さんを受け入れる施設では、おのずとその成績は変わってきます。
大腸がん(C18-20)5年相対生存率
今回の調査期間における当施設の成績は、全がん協施設の中で中位にある。現在では全大腸がん担当者が消化器外科学会や大腸肛門病学会の専門医資格を有する者に交代し、手術数手術内容ともはるかに向上している。
肺がん(C33-34)5年相対生存率
2001−2003年当時、当院では呼吸器専門医が配属されていなかったため、症例数は限られその成績も満足できるものではなかった。
乳がん(C50)5年相対生存率
2cm以下の乳癌(Stag I)では極めて高い生存率を示すが、5cmまでの乳癌もしくは腋窩リンパ節転移を認める乳癌(Stage II)では、89%とやや生存率が悪くなっている。さらに、リンパ節を伴う5cm以上の乳癌(Stage III)では生存率は72%に低下し、遠隔転移があれば(Stage IV)、生存率は極めて低くなることから、早期発見、早期治療開始が重要である。ただし、近年は、乳癌薬物療法の進歩により、わずかながらではあるが、進行癌の予後も改善傾向にある。
子宮頸がん(C53)5年相対生存率
FIGOによる世界の5年生存率統計とほぼ一致しており、高次医療機関として標準的な治療成績が得られているのではないかと考えます。当院/国内(日本産科婦人科学会)/世界(FIGO)(%)I期 97/72/88 II期 66/51/68 III期 56/32/48
全がん協部位別臨床病期別5年相対生存率一覧
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施設別生存率施設一覧
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